某じゃぱん

魚釣りと人間

人間:高所恐怖症

「世の中で一番怖い乗り物はなんだ」って聞かれたら、即答的で「ロープウェイ」って答えます。飛行機も高いところを飛ぶし、自動車の事故率が一番高いとかあるけど、個人的にはロープウェイが怖い。高いところがそもそも苦手。

 

ロープウェイのネガティヴイメージ。

まず、ロープという名のワイヤーにケージがぶら下がっているという仕組みが怖い。「ぶら下がっている」って。切れたら落ちるじゃない。切れないんだろうけど、仕組みが怖い。

次に、外側から鍵がかかっているのが怖い。事故防止なんだろうけど。愉快な奴が鍵を開けたりするトラブルを避けたいんだろうけど。観覧車もそうだけど中から開かないって、そんな自由がない状態なんて…怖いじゃない。

さらに、自動車と違って怖いところは「事故が起きた時に意識が正常」ってこと。ロープが切れたら落下するわけだが、落ちている間意識があるのが怖い。車の交通事故ならきっとぶつかった衝撃で意識飛ぶじゃない。でもロープウェイはそうならない、きっと。コレって怖いよね。

話はちょっと飛ぶけど、「切腹」って「介錯」するじゃない?腹を自身で切るんだけど、切った時点の痛みを引き受けて武士としての潔さを表すけど、それを示したら首を刎ねて意識をなくすと同様に死ぬまで続く痛みからは解放する訳でしょう。この「意識がない」ってのが苦しみから解放してくれるんだろうけど、それがロープウェイにはない。だから怖い。

 

想像する「ロープウェイの怖いところ」はまだあるが、一先ずここまで。論点は「高所恐怖症」について。

 

地に足がついていない状態が怖い。子供の頃から。公園にある子供用の遊具で足元がネットになっているヤツ、歩きづらいのと宙に浮いているのが「見える」のが怖かった。地に足がついていても、高所でガラス張りの床、「余計なことするなよ」ってくらい怖い。「浮いてる」感覚が怖い。

「落下したら」ってことを考えるんだよね。高い建物に登ったときは「倒壊したら」ってことを考えて怖いんだろうね。コレまでもコレからも、可能な限り避けると思う。そこに個人的には一切の喜びはないし。

 

ちなみに登山は平気。地に足がついている。もちろん崖になっているところは落ちるイメージが付きまとうから怖いけど。山に登って高い場所にいても別に怖いとは思わない。「落下」も「倒壊」もイメージされないからだと思う。

図形だったら三角形が好き。倒れないから。三点って絶対安心。三辺だから面は絶対に一つ。安心。

 

 

こういう感覚的なモノって仕事の仕方にも表れているし、他人を評価する際にも影響している気がする。

 

「ポーン」て出世していく人、足場もなく高いところに行くイメージ。足場も安定していないのに高いところに行くのって、平気?そんなに自信あるの?周りに担ぎ上げられて「わっしょいわっしょい」って、神輿の上って気分いい?スルスル梯子登って櫓の上に行って、いい景色が見える?いつ担ぎ手が消えるかもしれないのに。いつ梯子外されるかもしれないのに。他人を信用していないだけかもしれないけど。

 

乗り物も仕事もバランスと安定感がある程度確認できるのが安心。全く冒険するつもりがないわけじゃないけど、「見るからに…」なのは嫌。他人よりも過度に危険予測しているかもしれないけど、高いところは怖い。