恩を売るのが上手な人がいる。
恩を売るのが上手な人は、その行為が相手にとって価値があるかなんて考えていない。ただするだけ。しようと思ったから。ただし「恩を売った」とは認識している。
率先して音頭を取る人、上記に当てはまる。
世話を焼くのが好きな人、多くが上記に当てはまる。
言ったもの勝ちだと思っている人、そんな体質な人、上記に当てはまる。
「恩」って、受ける側ありきのものでしょう。ってことは、多くが「押し売り」ってことになるね、行為者側は「恩を売った」と認識しているから。
受け手も二種類いる。同輩以上と後輩だ。後輩ならついて行けばいい。良い先人を持った人間の特権として。しかし同輩以上、特に先輩の立場からは複雑だ。自分より後発の人間から恩を受けた。売り付けられた形であれ、報いが必要だろう。無視してしまえばいいのだが、そこは上手な売り手、「恩が報われない」と触れ回る。なんともやる方なくヒエラルキーが出来上がる。君子危うきに近寄らずとはよく言ったものだ。タダより高いものはない。
気を遣って恩を売るタイプはあまり害はない。そもそも恩を売る行為をする自分に「いやらしさはないか」「迷惑そうではないか」等々、すでにストレスを感じているから。
