某じゃぱん

魚釣りと人間

食べ物:冷凍食品

冷凍食品っていっぱいある。スーパーに買い物に行くと長い陳列を2つか4つ、冷凍食品は惣菜から主食まで、冷凍食材は肉も魚も野菜も麺も。「旬」を気にしなければ、「冷凍前」「加工前」は流通している生鮮品よりも鮮度抜群なモノが溢れている。便利な世の中になったものだ。

 

しかし、果たして誰にとって「便利な」世の中になったのだろう…

 

大学生の頃、友達の家でお酒を飲むとき冷凍食品を初めて食べた。実家は冷凍食品を全く食べない家だったから。

 

「形」以外、取り上げるべき点が何もない食べ物だと思った。餃子にせよ、唐揚げにせよ、生鮮品から調理したものと比べるべくもなく。そこにあるのは造形だけ100点の食べ物。そんな印象だった。

 

時代は変わって「美味しい冷凍食品」が世の中には溢れている。値段はそこそこ、高くはない。味もそこそこ、不味くはない。が、買うほどでもない。

 

宣伝も、タレントを使うことも、美味しそうに見せることも、全て「売る」ための行為。食品の味と信用からライトを遠ざけ、「食べてみたい」って期待にライトを照らしつける。「消費者のマジョリティなんてチョロい」ってな具合に。まあ、チョロいようで。

 

 

専業主婦の妻がね、パ○システ○で冷凍食品を購入するのさ。定期的に。フライも餃子もほうれん草もパスタソースもその他諸々も。作った方が美味くね?

 

休日ウキウキ料理を作る夫として、冷凍食品のカタログを真剣に見ている妻に、そんなことを思った。