リュックサックって死語?
背嚢、バックパック、ザック、ナップサック等、背負うカバンを指す。ドイツ語のrucksackの英語読み、らしい。
小学生の頃、ショルダーバッグは荷重が斜めになって背骨が歪むからとランドセルが小さくて背負えなくなってからはリュックサックを背負わされた。
中学生の頃、学校指定のダサいカバンを背負わされた。リュックサック型じゃない、背負うタイプのヤツ。容量も小さく、水も沁みるし、アレって既得権益以外のなんなの?
高校生の頃、校則にカバンの指定はなく、勉強道具と部活の着替えと弁当が全部入るという理由でデカいグレゴリーのリュックサックを使ってた。
大学生の頃、んー、いろいろ使った。飲みに行くと置き忘れるから、そもそもポケットに入らないものはあまり持ち歩いていなかったかも。
社会人になって、ビジネスバッグなるものが必要になった。営業職の頃は自立するバッグが便利だったけど、資料が多くてバッグが重くて…でも「リュック」なんて考えもしなかった。スーツが痛むし、子供っぽいし、お客さんのとこに背負って入るのも持ち替えて入るのもイマイチ。
いつからだろう?スーツでリュックが市民権を得たのは。
テレビドラマやCMでも見かけるスーツでリュック。
地方都市でも10分に1人くらいのペースで見かけるスーツでリュック。
「就職活動だろ?」って風態の若者すらスーツでリュック。
年上上司と同行だけどスーツでリュック。
当人にしてみれば当たり前、むしろオシャレくらいのつもりだろう。
定義を深掘りして意見すれば、スーツでリュックは「外し」ってことでしょう?社会人の身なりとしてはNGなんじゃないの?そこを敢えて行くってことは「アナーキー」ってことじゃないの?日本の反体制は「スーツを着て働く中間層の若者から‼︎」みたいな。いや、ないな。
トレンドで動く日本人。ビジネススタイルの外しがなんとなくカッコ良く見えて自分もやってみる。その根底の強い主張も意志もなく。そう、スーツでリュックがしたいのだ。会社側もわかっているから、カジュアルスタイルに変更する必要もないだろうって思っている。
場にふさわしいとか上司の目とかしがらみとか、そんなものを考えずにトレンドだけで行動している若者が羨ましい。立ち返り考えることもなく、そんな必要もなく、会社のルールのグレーゾーンを流行で押し通していける、いい意味での「無神経さ」がもっと抜本的な社会の変化に貢献することを期待している。